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私には3歳違いの姉がいます。姉と私とは、性格も性質も対象的で全く違います。 姉は、幼い頃から自立心旺盛で、一人で何でもする子。女の子なのに、ガキ大将と言われるくらいやんちゃでした。
私は家にいるのが好きで、外に出ても心細くて、姉を追いかけ、姉は私が邪魔で逃げる、私は泣くという感じでした。自分と性格の違う私を姉は嫌っていました。
小学生、中学生と成長するにつれ、姉は益々強くなっていくようでした。
私の好きなものを必ず貶し、顔や、体型や、私の行動や、私のすべてといっていいくらい貶していました。
喧嘩をし、言い合いをすることもありましたが、何も変わりません。
社会に出てからが大変でした。姉とは逆に私は益々弱くなっていくような感じで、仕事や人間関係で何かあった時に対応することができず、すぐ辞めるということを繰り返していました。
しばらく仕事が決まらないこともあり、落ち込んでいると、そういう時ほど、追い討ちをかけるように責めて来るのです。
自分に自信の持てない私は、姉が私を責めるように、心の中で自分を責める癖がついていました。
「悩むのが趣味?」と言われたこともあります。
ある時、一つのみ言葉が心に留まりました。
だれに対してでも、悪に悪を報いることをせず、 ローマ 12:17
主が私に語っておられると感じ、悪で返してはいけないと何度も思っていました。 このみ言葉が与えられた時、神の解放のみわざが進んでいたことが後にわかりました。
転機が来たのは、私が二十代後半でした。
仕事で、500km 以上離れた所に、3 年ほど行っていた姉が帰って来た時のことです。姉は、180度変わったと言っていいくらい、性格が丸くなり、穏やかになり、優しくなっていたのです。
その職場の人たちがいい人で家族的な付き合いをしていることは知っていましたが、こんなに変わったことに私は驚きと嬉しさがありました。
母から聞いた話で、私が生まれた頃、姉は私のことを死んじゃえばいいと言っていたそうです。
赤ちゃんの私には、どうしても手がかかります。それまで、姉が母を独占していたのに、私に取られたような気がして傷ついていたのでしょう。 私に対するいじめはずっとその傷を引きづってい たのではないかと思います。
温かい人たちの中で、心の傷が癒やされたんだと思いました。
姉が変えられたとともに、私の心の痛みも消えてしまったようです。今は何んのわだかまりもなく仲良くしています。聖書に、
兄弟は苦しみを分け合うために生まれる。 箴言 17:17
とあるように、今家族の問題をお互い理解できる唯一の者として、助けとなっています。
主はすべてを益に変えて下さいました。
家族を通して、貴重な学びと経験ができたことを心から主に感謝しています。
ハレルヤ!
函館教会 斎藤輝き
God is Love.