聞き従いによる恐れからの解放

感謝します。ハンナです。

私の人生は、いつも恐れが共にありました。

私は、幼い時から周りに人がいても、何か怖いものがいる様な気がして、常に回りを気にしていました。また、何か音がするとドキッとして夜も寝られなくなっていました。夜中に、お手洗いに行く時も、怖くて家中の電気をつけてよく、叱られました。橋を渡っている時も「今、この橋が落ちたらどうしよう!」と誰も思いもしない事まで、常に何かの形で、恐れがつきまとっていました。それは、最近まで続いていました。

今思えば、異常だったと思います。でも、神さまが昨年、異常な恐れから解放して下さいました。それは、父の召天がきっかけとなりました。

父は、昨年の2003年11月30日、入院先の病院で天に召されました。79歳でした。父は、主人(牧師)をとても尊敬していたのですが、父の祖父がお坊さんだったので何度「お父さん、イエスさまを信じたら天国に行けますよ。イエスさまを信じませんか?」と言われても「正好くん、それだけは、こらえてくれ。」と言い続けていました。

2002年7月の白馬キャンプに導かれました。ここに神さまのご計画がありました。行く前から、『白馬の帰りに実家に寄って、父に救いの招きをしなさい。これが最後のチャンスです。』と語られていました。私は、【父が受け入れなかったらどうしよう!それに最後のチャンスとは、どうして?】と不安でしたが必死で祈っていました。

2002年7月30日、白馬キャンプの帰り、朝の4時に実家に着きました。父も母も起きて待っていてくれました。父が病んで弱々しくなっているのを見て、とてもショックで一瞬、言葉が出ませんでした。私が知る限りの父は、とても強く、弱さを見せた事はほとんどありませんでした。
体中に水ぶくれが出来て、それがつぶれて下着やシーツが血だらけになる状況でした。母は薬を塗りながら、その痛々しさに思わず「父ちゃん、痛かろう。」と何度も声をかけても父は、一度も痛いとは言わなかったそうです。4回も入退院を繰り返していたのに母は、私達に心配をかけまいとして何も言わなかったのです。

神さまの導きですぐに、礼拝しました。イスラエル牧師(主人)が、「お父さん、イエスさまを信じませんか?」と言うと「どうしたらええんですかの?」と聞きました。「楽にしてていいですよ。私の後について同じように告白して下さい。」と言うと、うなずいて、イエスさまを受け入れる祈りをして救われました。私は、横で必死に祈っていたにもかかわらず、今までと違い、あまりに素直に受け入れの祈りをする父を、夢ではないかと思いました。でも、現実でした。
神さまは、深い哀れみをもって、前もって語って下さって、私達に祈り備えさせて下さり、父の心も変えて下さっていました。

その後すぐ、再び父は入院し、2度と家に帰る事は出来ませんでした。12月1日が前夜式、2日が召天式を「広島・神の教会」でしていただきました。私達は、前夜式の日は「北九州生ける神の教会」
で「カンボジア孤児院の報告会」の奉仕のため、間に合いませんでしたがこの事も感謝しました。私は、少し前から聖書の「わたしのもとに来て、自分の父、母、妻、子、兄弟、姉妹、そのうえ自分のいのちまでも憎まない者(神さまを第一にすること)は、わたしの弟子になることができません。自分の十字架を負ってわたしについてこない者は、わたしの弟子になることはできません。」(ルカ15章26〜27節)のみことばが、頭の中で、ぐるぐると回って消えませんでした。

私は、献身した時に両親も家族も神さまにおささげしていました。父の召天を聞き、前夜式の日に奉仕があり間に合わない事がわかった時、このみ言葉の意味がはっきりとわかりました。
『父とは、また、天国で会える!』という強い思いと共に、地上では2度と会うことが出来ない悲しみを超えた、天からの喜びが湧き上がってきました。奉仕を終えて実家に向かう途中、感謝をしながら夜空を見上げると、星が今まで見たことがないくらい明るく美しく輝いていました。神さまが、前夜式を祝福して下さり、召天式も祝福して下さるんだわと思い、感謝しました。

後で、「広島・神の教会」の牧師ご夫妻から素晴らしい前夜式だったとお聞きしました。本当に神さまに感謝します。
救われて1年半、病んだ中で救われた父は、この地上では、何も神さまの働きは出来ませんでした。でも、最後に人口1万2千492人の小さな町で歴史が始まって以来、キリスト教の葬儀の初穂の、一粒の麦として神さまは、用いて下さいました。

この葬儀が終わって何日かして、私の中に最近まであった異常な恐れがなくなっているのに気がつきました。あれほど恐いと思っていた親族が、人が、恐くなくなっていました。むしろどんな事を言われても、福音を語らなければ!救われてほしい!」という強い内からの願いと祈りが湧き上がってきました。神さまの御心の奉仕を、第一に行おうと心を定め、神さまに聞き従った時に、まっとうさせて下さり、私の心を一新して下さいました。そして、恐れから完全に解放して下さいました。

神さまに、心から感謝いたします。何よりも今遣わされているこの北九州の地が、愛すべき地となり、人々がいとしいと思えるようになりました。神さまが、私達に、福音宣教の素晴しい召しを与えて下さっていることを、心から感謝をいたします。

そして、異常な恐れから解放して下さり、圧倒的な勝利者として導いて下さっている、主に、すべての栄光をお返しいたします。

「ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。
そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。」(ヤコブ4章7節)



主の十字架クリスチャンセンター北九州生ける神の教会
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